100年後のラブレター ⑥
その日の夜、早速私は拓也あての手紙を書いた。
【天国の拓也へ】
拓也は、元気??
楓は元気すぎて死んじゃいそう…。●
でも、拓也の為せっせと生きてます!!
ていうか、拓也の死を伝えられた時ビックリした●
言ってくれればよかったって無理だよね。
それより、天国の居心地はどう??
やっぱり、家の方がいい??
なら、戻ってきてよ!!
それじゃあね。
【拓也の事が大好きな楓より】
早速、明日お墓に持って行こ。
次の日
何か、しんどいな〜!!
「拓也、手紙を持ってきたよ。読んでね。」
その時、見えた空は、
拓也が笑っている顔のような気がした。
風が、私の涙を誘ってくる。
我慢していた涙が、どんどん溢れてきた。
『ありがとう』
拓也に、今そう言いたい。
そしたら、拓也は笑って『いいよ!!』
って言ってくれるんだろうなぁ〜!!
涙は、頬をたどってあごにたまる。
地面に落ちては、ポッチャンと音をたてる。
まるで、時が一瞬止まったかのように。
「拓也、私は何の為に産まれて何の為に、生きてるんだろ…。」
また、涙が溢れてきた。
あごに、たまった涙が一気に落ちる。
「エェーン………」
声が出た。
続く