❀ひまわり❀

〜帰り道〜


沈黙が、続く中、それを破ったのは、私の一言。

「あの〜好きな人とか居るのかな…?」

ドキドキしながら、聞いてみた。

 【こんな事何で、聞いたんだろ?
  こんなにも、恋が切なくて悲しいなんて、
  私は思わなかったよ。
  私の何気ない、この一言で、
  私の幸せな人生は、絶望へ変わってしまった。】

「…いるよ!」
えっ。私かな…?
って何妄想してんの〜!
「えっと、真理ちゃん。
 仲良しでしょ?
 優衣と〜!」
っ嘘…だよね。
嘘に決まってる!
でも、エイプリルフールじゃないし。
弘志は、そんな人じゃないし。
「そっか。」
「応援してくれるよね?」
「え…う、うん。」
「大丈夫?」
大丈夫な訳が、ないよ。

悲しいよ。
切ないよ。
寂しいよ。

でもね。私は弘志が大好きだから。
応援するよ!
だって、好きな人が幸せだったら、私も幸せだから。
「頑張ってね!」
「サンキュー!」
弘志は、そう言って私の頭をヨシヨシとなでた。
その手が、

愛しくて。
恋しくて。
嬉しくて。

手が届くなのなら、許されるのなら、
私は貴方を、さらいたい。
そう思ったよ。

【私の恋、バイバイ…。】