100年後のラブレター ⑤

「やっぱり、行く………」
私は、勇気をだして、言ってみた。
「その方が、いいな………」

「ポンポンッポン………」
寺では、御経を読んでいる。
「拓也〜どうして、死んじゃったのー何で何でなの!!
 どうして、私じゃないの!!
 私を殺して、拓也を生き返してください。」
私が、ダメな事を言ってるのに、お母さんもみんな止めなかった。
どうしてだろ………??
あっ!!分かった、私たち付き合ってたからだ………。
「楓、もういいの!!
 楓が死んじゃったら、拓也くんが泣くいちゃうわよ!!」
私のお母さんが、言った。
私は、何も言い返せなかった。

「ただいま………」
自分の部屋のベットに私は、倒れ込んだ。
「楓、いる??」
お婆ちゃんが話かけて来た。
「いるけど………入って!!」
私は、言った。
「楓、いい事を教えてあげよう。」
いい事って何だろ??
「何………??」
お婆ちゃんに聞いた。
「100年後のラブレターって知ってる??」
「分かんないよ………!!」
「じゃあ、教えてあげよう。

100年後のラブレター
とは、愛してる人に、天国あてのラブレターを書くと、
何かで、返事が返ってくる。
返事は、何か分からない、
・手紙
・物
・命
何か、分からない。

それが、100年後のラブレターなんだよ!!
「命って何??」
私は、聞いた。
「命とは、替え玉として、産まれて来るって意味だよ!!
 替え玉とは、その人の産まれかわりの魂って事だよ!!」

続く